筆者のいる関東地方では風がごうごう吹いていて台風がきているのだなあと感じます。
明日どっか崩れてないといいなあ。そして明日会社いけるかしら。
一週間前も言っていましたねこんなこと。
さてさて今回紹介するのは京極夏彦氏の姑獲鳥の夏です。
京極堂夏彦氏の百鬼夜行シリーズ第一弾になります。
姑獲鳥は「こかくちょう」「うぶめ」とよみ、「こかくちょう」だと中国の鳥で赤ちゃんをさらう鳥
「うぶめ」だと日本の妊婦さんの妖怪でお産で死んだ幽霊です。
どちらも「女性」で「子供」が関連するのは共通しています。
ではここからあらすじです。
ある日、小説家の関口巽が、古本屋京極堂の主人で
裏で拝み屋をやっている京極堂-本名中禅寺 秋彦に
「二十ヶ月もの間身ごもっている女性がいるらしい」と話を持ちかけたところから始まり、
やがてその依頼人である久遠寺家の代々伝わる因縁や失踪事件、
嬰児の連続死産、知人である牧朗の失踪。
超能力者である榎木津や秋彦の実妹である敦子、木場刑事などを巻き込んで
旧家の闇に切り込んでいきます。
そして明らかになるなぞとは。
序盤は正直に言うと複線張りに徹しており、ぶっちゃけ長いですが
あとで読み返すと、ああこういうことだったのかとおもいます。
文体が「私」こと関口の視点で語られるので途中で彼の話も入ってきて
たまーに???となることがあります。
というか長すぎて何回か読まないと途中であれ?になるという。
感想としては犯人のやったことは許されることではないですが
ただただ、犯人は哀れだったとしか。
詳しくはネタバレになるのでかけませんが私だったらそんな事されたら
それはそうなるだろうなあ。と。
たださすがにそこにあった物が全員に見えなかったはさすがにちょっと。
まさか隠してすらいなくて、見える人にはちゃんと見えていたとかどうなってるのそれと
あと関口の壮大なネタバレに関していえばお前はなんでそれでお前がそうなるんだよ、と
ツッコミを入れたくなったのは私だけでしょうか。いや本当に。
あああ、すっきりしない。
興味があったらほかの本、有名なのは「魍魎の箱」なども
読んでみるといいかと思いますが、このシリーズ、辞書か!!
というくらい分厚いので読むのにはなかなか時間を要します。
それでも読む価値はありますので是非ともどうぞ。
ただし一日じゃ絶対に終わりませんが。
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