読書のおすすめ

筆者が読んだホラー小説、エッセイなどを中心にご紹介しています。

本の紹介:ペルシャ猫の謎

ゴールデンウイーク最終日です。
明日から仕事へ行くのが憂鬱であり、逆に「何が起こっているのかわからないから
早く仕事に行かせてくれ」とも思う社畜な筆者です。

さて、本日筆者が紹介したい本は有栖川有栖氏の「ペルシャ猫の謎」です。
この本も短編集ですが、今回は表題の「ペルシャ猫の謎」から。

ある男が突如殴られ、殺されるためにガスを出しっぱなしにされたのですが、
被害者が妙なことを言っている、というお話しです。
被害者には双子の弟がおり、その双子の弟にやられたのだと主張するのですが
当の本人にはアリバイがある。けど本人は双子の弟にやられたのだ、
動機だってあるんだと言い張る。
刑事さんは困って有栖川氏と火村氏に相談する、というお話です。

ネタバレをしてしまうと双子の弟の彼女のストーカーが彼氏である双子の弟と
兄の被害者を取り違えて危害を加えたのでした。
(つまり最初から警察側では犯人を確保していたからこそ上のような相談が出てきたのです)
もちろんストーカーは双子の弟さんではなく、ではなぜかたくなに被害者は双子の弟をみた
かれが犯人だと言い切るのか。
それは彼自身が、極限状態の中で自身のドッペルゲンガーを見たからでした。
双子の弟(しかも仲良くない)がいたために、幻覚の中の自分を弟と思い込んだのだろうと。
まあ頭殴られて意識もうろうとしていたので仕方がないといえば仕方がないのでしょう。

人間、極限状態になると近い人や尊敬しているひとが見えたり
その人が助言をくれる、というサードマン現象があるそうですが、
おそらくその自分自身バージョンが今回のものだったのではないでしょうか?
あれ?これミステリとして成立してない?
まあ、数ある事件の中にはこういう事もあるんだろうなとも思って読んでみましたが
これを文庫版の表題にするとは大胆だなあとも思いました。
しかしこれどう感想を述べればよいかといわれると・・・。
ものすごく文章にするのに困る感想でしょうか。

他にもドラマ化のために書いた作品が元である「切り裂きジャックを待ちながら」と
共犯者の目線の「わらう月」もおススメです。
特に「切り裂きジャックをまちながら」は火村先生と犯人のラストシーンが
ぞくぞくして好きです。ドラマでもいいけどぜひとも文庫で読んでも面白いです

それでは本日もこのあたりで終わりにしましょう。
関連記事

次のページ