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筆者が読んだホラー小説、エッセイなどを中心にご紹介しています。

本の紹介:禁断の魔術

もうすぐ2016年終わるんだぜ・・ということに愕然としている筆者です。
あと30日ちょっとしかない。

今回紹介するのは東野圭吾氏の「禁断の魔術」です。
探偵ガリレオでおなじみの湯川教授の長編の一つです
「科学ともっとも相反する技術であろう魔術と湯川先生とはこれいかに」
とタイトルにひかれて購入しましたが
よく考えれば科学も知らない人にしてみれば魔術なのかもしれないと
よくわからない科学用語を見るたびに思ってみたり。

あらすじはというと湯川先生の高校の後輩(といってもかなり離れてる)と
再会した湯川先生が当時の思い出話をしていたら
後輩の家庭環境のお話になり、いい大学に進んだものの、
親代わりのお姉さんをなくしたことで大学を中退することになり、
今は町工場で働いていました。

ある時、フリーライターが殺害され、そのライターは
ある代議士のスキャンダルを追っていました。
そしてその代議士の担当新聞記者が、くだんの後輩の姉であったことが分かり。
同時期に後輩は姿を消します。

なんで湯川先生のお知り合いってこう、こう・・・・!
類は友を呼ぶ、ってこういうことをいうのか?

件の代議士は後輩のお姉さんと不倫関係にありましたが
ホテルのスイートルームで様子がおかしいお姉さんを
放置して立ち去ったことが原因で亡くなっていました。
それをしった後輩こと古芝信吾は復讐のために
レールガンで殺そうとひそかに兵器を開発し
彼に好意を寄せる女性もそのことをあえて知って黙っていました。

復讐のためにレールガンなんて兵器を開発してしまうあたり
やっぱり科学者はどこかねじが外れていらっしゃる・・・。
兵器だよね?一キロ先から狙撃可能って兵器だよね?
しかももともとのアイデアが高校のころからだというのがまたさらに恐ろしい・・・

終盤で、「お前が代議士を殺したいと思うなら俺に引き金を引かせろ、
それが俺の責任だ。」と湯川先生は言います。
湯川先生の言う責任、というのは兵器のことだとは思うのですが
湯川先生にとっても、ある意味、後輩を止める最後の賭けだったんじゃないですかね。
自分でスイッチを押すならおそらくためらいはなかったとは思いますが
それを「他人に押させる」のはまた勝手が違ってきます。

以前の容疑者Xの献身の話ではないですが
普通の神経の人間が、「人を殺させた」という罪を人に着せる、それがどれだけ恐ろしいことか。

ただ、湯川先生のことだから「押して」といわれたら本気で押して、
自分が刑に服すくらいの覚悟はあった、とは思います。

といったところで、本日はこれまで。
来週から12月になり、忙しくなりますが、暇があったらブログを書いていきたいと思います。
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