読書のおすすめ

筆者が読んだホラー小説、エッセイなどを中心にご紹介しています。

本の紹介:モロッコ水晶の謎

日が開いてしまいましたねこんばんわ。
やはり年を取ると疲れやすくていけません。
久々にランニングしようかと思えば今年はイノシシの大当たり年で
夜道が怖い今日この頃です。

さて本日ご紹介するのは久々の有栖川有栖氏の短編集、
モロッコ水晶の謎です。
国旗シリーズの第8弾で「ロシア紅茶の謎」と同じく4編の短編を収録しています。
さて、この中のモロッコ水晶の謎ですが、
我らが有栖川有栖がお呼ばれしたパーティーで毒殺事件が発生。
さて犯人はどうやって毒入りのグラスを被害者に取らせたのか?
いやグラスを取った後で毒を入れたのか?どうやって?

というある意味オーソドックスな展開で始まります。
珍しく火村先生が苦戦していて、どんなトリックがあるのかと思っていました。

が。

終盤の解決編を読んでいて
ちょっと筆者腑に落ちないというかなんて言うか
「ちょっとまて」といいたくなりました。
いやまてそんなことで犯人は犯行にはしったのかよ。と。

でもしかし、世の中には第三者が冷静に見れば
「ちょっと待ていいから落ち着け」と
いう事でも本人はそれが真実だと信じ込んでしまうように、
今回の場合は、本当に犯人の都合のいいように
現実が動いてくれた、といったほうが正しいでしょう。
そら火村先生苦戦するわ。そもそも犯人が何も考えてなかったんだもの。
違う人にあたってたらそれこそ犯人どうするつもりだったんだろう。

推理小説としてはちょっと個人的に納得はいかなかったのですが
「人間はちょっとした理由で人を殺せる」という事には大いに共感できて
別の意味で怖かったりします。
現実でもただ肩がぶつかったという理由で相手を突き落として殺そうとした例があるように。
意外とこういうことは現実のほうにあふれているのかもしれません。

ほかにも「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」の短編も収録しており
とくに「推理合戦」はSSならではの面白さがありますので読んでみてください。

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