読書のおすすめ

筆者が読んだホラー小説、エッセイなどを中心にご紹介しています。

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本の紹介:火星の人

ゴールデンウイーク真っ最中ですがお元気ですかー。
筆者は元気ですよー。
観光地に住んでるからうっかり車出せない(大渋滞になるから)けどね。

本日紹介する本はアンディ―・ウィアーの「火星の人」です。
はい、今年の2月に公開された映画「オデッセイ」の原作ですね。

あらすじとしては、火星探索にきたクルーが嵐に巻き込まれて
運の悪い事に主人公・マークは吹き飛ばされて行方不明になってしまいます。
他のクルーは探索に時間がさけなかったため
(もともと物語冒頭で、すでにNASAから帰還命令が出ていたのです)
後ろ髪を強烈に引っ張られる思いで泣く泣く彼の捜索を断念、
地球に帰還します。

しかし、幸か不幸か、(重要な骨や臓器に異常がない、動けるくらいのけがで)彼は生きていました。
何とか状況を確認しようと放棄されたハブ(住居のようなものです)にいくと
幸いにも食糧やビタミン剤、医療器具、そして嵐でも壊れていなかった
酸素供給器や燃料供給器のおかげで当面の生活については困ることはありませんでした。

そして彼は思います。
「計画が中止になっていなければ次に火星に誰かが来るのは4年後・・・生き延びねば
と。
そしてここから彼が自らの知識とフル活用してのサバイバルが始まるのです。

ここまで書いてみて、そして映画の「オデッセイ」の予告からここからさぞかしハードな
サバイバル生活になるかと思いきや、主人公マークの鋼鉄製の
強力な前向きメンタルのせいか、悲壮な空気はありません。
「なんであなたそこまでポジティブなの?」と思うくらいです。
もちろん途中で生命線の一つであるジャガイモが全滅したり
色々と苦難はまちうけているのですが、
それでも彼はいつか来る助けを待ちながら
ジャガイモを育て、
火星でサバイバルを続けていきます。

映画を見た方にもおすすめですし、文庫本で上下巻で売っておりますので
あんまり悲壮な空気ではないSFを読みたい、という方にお勧めです。

余談ですが筆者はどうしてもこの本を読んでいると
某アイドルグループで今も島で頑張っているであろう彼を連想してしまいます。


本の紹介:図書館戦争

一気に寒くなってきましたね。
そして夏ドラが終わり、秋のドラマに切り替わるときがやってまいりました。
今年も結構原作のあるドラマがありましたね。
原作のあるものは原作ゆえに監督や脚本家、俳優さんが
どれだけ演じられるかに関わっていますがはてさて。

今回ご紹介するのは有川浩氏の図書館戦争です。
この秋にTBSでドラマ化&10月10日に映画の続編が公開されますので
ぜひとも一度読み直してみてください。
原作があるドラマや映画は原作を読んでいるともっと楽しめる、かもしれません。

図書館戦争の世界は近未来、メディア良化法という公共良俗を取りしまる
法律のおかげで、書籍の価値が高騰し、メディア良化委員会が
言論弾圧と言っていいくらい図書を狩っています。
そんなメディア良化委員会に対抗するように図書館を守る図書隊が編成され
お互いに重火器をもってドンパチしています。
なお、検閲という名のカチコミが入るときはあらかじめ図書館に連絡が入り、
周辺は封鎖されます。

この物語は表現の自由と人権、という真っ向から対立するテーマと正義があり
図書館隊はメディア良化隊と積極的にドンパチ・・・することもありますが、
このお話では控えめになっています。
その代り、図書館内で緩やかに進んでゆく人間模様が描かれています。
主人公の郁に周りが振り回されすぎなんじゃないか?ともおもいますが
まあ新人は大体そんなものではないでしょうか。
ただ、メディアによる表現の規制は現代のわが国でも起きているので
あまりそのあたりは他人事ではないなあと思ってみたり。

ちょっと設定が突拍子もなさ過ぎて、いまいちうまく入り込めない感じがもどかしいですが
どうしてメディア良化法がそこまで権力を持つことになったのかというのが
次巻以降に書いてあったらもう少しうまく入り込めるのかなあと思います。

もうちょっとこのシリーズ読んでみて、改めて感想を書くかもしれません。

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本の紹介:ナミヤ雑貨店の奇蹟

箱根山が危ない危ないといっていたら別の火山が噴火しましたこんばんわ。
専門家の方の言う通り、日本は火山の活動期に入ったのでしょうか?
皆様、今一度避難道具の確認をしてみてください。

さてそんな世間の事情とは全く関係がなく、
筆者が古本屋や本屋でみかけてきた本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、もう何度目かになる東野圭吾氏のナミヤ雑貨店の奇蹟、です。

物語は唐突に3人組がどこからか逃げていて、どこかの廃屋に逃げ込んだことからはじまります。
おそらく、廃屋になって数十年近く経過していて、かろうじて「ナミヤ」と読めるその元雑貨店は
かつてお悩み相談をやっていた、と思われました。
そんなおり、一通の封筒がシャッターの郵便受けにお悩み相談の封筒が投かんされました。
3人は近辺に全く人の気配がしないのを戸惑いながらも、かつての店主がそうしたように
お悩み相談を出来心で返事を書きます。

なお、相談に乗っている方はかなり相談者に対して辛辣に返しています。
たとえばオリンピック出場と恋人の病状に悩んでいる女性には
「オリンピックなんてただの運動会だろ恋人とどっちが大事だ、さっさとあきらめろ」(要約)
夢と家業を継ぐのに悩んでいる青年には
「お前才能ないんだからとっとと家業ついで親孝行しろよ」(要約)
と、いったりそれでもぐだぐだいう相談者にイラついてきて罵詈雑言いっていますが
彼らは彼らなりに相談者に親身になっています。言葉はひどいけど。

物語は全くつながっていないようでつながっており、
最後にこれまれ彼らがやってきたアドバイスがつながるようになっています。
悩みを相談する、ということはその時点で実は本人がどうしたいのか決まっているといわれています。
周りにダメだといわれてデモデモダッテになるのは実はその人にそうしろと
背中を押してほしいからです。

顔の見えない、手紙だけのやり取りではありましたが、人間というものはつながっていて
思わぬ形で帰ってくるのだ、という事なのでしょう。
なお、彼らが一体、何を、なぜやらかしたのかということも物語の後半に分かります。
ファンタジー小説ですが、最後は全部いい方に回っていくので
最近の世間の世知辛さに疲れた方は読んでみるといいでしょう。
しかし彼らでわかるお悩み相談やカウンセリングをする方の忍耐強さよ・・・。


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本の紹介:下町不思議町物語

暖かかったり寒かったりしますがこんにちは。
この時期は日中は暖かいですが急に寒くなることもおおいので
薄手の上着は持っていきましょう。

今回ご紹介するのは、香月日輪氏の下町不思議町物語です。
このお話の主人公の須田直之は親の離婚がもとで転校してきますが、
自分を疎ましく思っている祖母、何かと難癖をつけて苛めてくるガキ大将、
(その母親もモンスターペアレント気味)全く頼りにならない父親、
となかなかに辛い環境にいます。
また、直之は大きな病気をしたために心身の成長が遅れており、
そのことが父と母の離婚の理由にもなっています。

そんな彼が入り浸る不思議町は普通の人には見えない町です。
そこの住人達に迎えられることで彼は少しづつ成長してゆきます。
その住人は明らかに人でないものや一応形は人をしているもの、
さまざまな不思議であふれた町で、骨董屋の主人、高塔に
色々なことを教えてもらい、不思議な事にであいながら
彼は夏休みを過ごします。

前述に書いた通り、直之を取り巻く環境は
おもわず不思議の町の喫茶店の常連たちが胸を詰まらせてしまうくらい
厳しいものです。
それでも直之はへこたれず、時にガキ大将に反撃をするくらい
元気に過ごしていましたが、ある日ついに限界が来ます。

物語全体はなんとなく名作「となりのトトロ」を思い起こさせる、
全体的に緩やかに時間が流れていくお話です。
だからこそ、直之が現実にいるときの環境が子供には辛いだろうなあと
思わずにはいられません。

物語の終盤でも彼はいつも通り不思議の町に通いますが
「もう毎日、彼はここに通ってくることはないだろう」と書かれています。
おそらく、その間隔もだんだんと長くなり、やがて直之が不思議の町を
訪れる日はなくなるでしょう。
それは直之が成長したという暗示でもあるのでしょう。

それでも不思議の町はずっとそこにあり続けるのでしょうね。
割と日常と非日常の世界が近くにあるように。


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本の紹介:.パラサイト・イヴ

秋も深まり、今年もあと一ヶ月と少し、だんだんと肌寒くなってきました。
さてそんな中、本日もマイペースに本を紹介していきたいと思います。

今回紹介するのは瀬名秀明氏の「パラサイト・イヴ」というホラー小説です。

「聞いたことがあるような」という人もいると思いますが映画にも漫画にも
なんとゲームにもなっています。
また、同時期に「リング」などの大ヒット作もでたこともあり、
一大ホラー小説ブームがおきました。

ではここであらすじを。
大学の研究室に努めている永島利明の妻、永島聖美が事故を起こし
容体が危ないという連絡が入りました。
急いで病院に駆け付けたところ、すでに聖美は脳死状態であり、
助かる見込みはないことを医者から告げられます。
そして臓器移植のコーディネイターと、主治医に聖美の腎臓を
移植することを了承する代わりに、肝臓をくれと彼は申し出ます。
全て「彼女」の思惑通りに事が進みます。
そして、彼女と人間の、静かな戦いが始まるのです。

さてここで生物の授業を。
動物の細胞にはミトコンドリアという物質があります。
この物質は酸素からエネルギーを作りだす役目があります。
これがあるから私たちは地球上で活動ができるわけです
このミトコンドリア、実は細胞内で共生している別の生き物であるという説があり、
もし、そのミトコンドリアが反乱を起こしたら。
という前提で書かれているどちらかというとSFに近い小説です。
「彼女」は人間にとって代わろうと、静かにそしてゆっくりと事を進めていきます。
全てがうまくいき、そして彼女は人類に宣戦布告を行います。

研究室が主な舞台のため、ちょくちょく専門用語が出てきますが
巻末に簡単な解説がありますので、大体あってるくらいの感じで
読み飛ばせばいいと思います。

どこまでネタバレをしていいのか相変わらず難しいですが
彼女の計画はなんと完了したあとで大きな穴があったことが分かり
そのことで人類は一応救われますが
一抹の不安は残ります。

ということで今日はこの辺で。

参加しています。

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