読書のおすすめ

筆者が読んだホラー小説、エッセイなどを中心にご紹介しています。

読書のおすすめ ≫ 推理小説

本の紹介:猫探偵はタマネギをかじる ニャーロック・ニャームズの名推理

令和になりましたが何が変わるわけでもなく
どうもなんとなく漫然と生きている筆者です。

今回紹介するのは、第6回ネット小説大賞受賞作
宝島社出版、ヒロモト氏の
「猫探偵はタマネギをかじる ニャーロック・ニャームズの名推理」です。
なんとなく表紙がかわいくて買ってしまいました。

野良猫として彷徨っていた元飼い猫のニャトソンが、
ニャームズと運命の出会いをして
ニャームズの飼い主であるハリモトフジンに一緒に飼われて
動物界のいろいろな事件(たまに人間界込み)を推理するお話です。

なんとなくタイトルから皆様もわかるかと思いますが、シャーロックホームズシリーズの
動物世界パロ版みたいな感じです。
ところどころで「あ、これ原作のオマージュだな」というところが出てきて
少しにやっとしますが、逆にネタがわからないとちょっと辛いかもしれません。
あと推理といってもあまり派手でもないので、推理物というよりは
「2匹の猫がひょんなことから出会って探偵をしてる物語」
って感じで読むのがいいのかなと思います。

ということで本日もこの辺で。
なんか来週あたりから真夏並みに暑くなると予報がでていますので
熱中症対策を早めにしておきましょう。

本の紹介:びっくり館の殺人

寒い日が続きます。
何でこんなに寒いのか。(冬だからです)

久しぶりに本の紹介をしようと思います。
なお、筆者の本は中古本屋で買ってきたり、
本屋で目に止まったものを買ってきたりするので結構バラバラです。

今回紹介するのは綾辻行人氏の「びっくり館の殺人」です。
ではまずあらすじの方を

ここから。

小学校6年生の三知也は、通称「びっくり館」と言われる洋館に住む少年、
トシオと友達になります。
トシオは祖父と、死んだ姉を模した人形、リリカと一緒にくらしていました。
子供心ながらにこの二人の生活に異様な空気を覚える三知也でしたが
ついにクリスマスの夜に事件が起きてしまいました。

ここまで。

読んだ感想を一言で書くとくにも後味が悪いです。
例えるならば、ゲームをクリアしてエンディングを見たけれど
「これベストエンドあるよな?」系の終わり方をしたような感じです。

あとどちらかというと推理物というよりはホラーだよなと思ってみたり。
作品全体に漂う薄気味悪さとかラストの感じとか、
何だろううまく言葉にできないけれど「返ってきた」と感じてしまったのが
何よりも恐怖でした。(何が返ってきてしまったのかは本編をお楽しみください)
きっと三知也、もう逃げられないだろうな。

ということで本日はここまで。
そういえば2月25日に東京マラソンが行われますね。
去年がびっくりするくらいに高速レースだったので
今年はどれくらいになるか楽しみです。

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本の紹介:名探偵傑作短編集 火村英生編

師匠も走ると書いて師走になりました。
皆さま、この時期はめちゃくちゃ忙しいにもかかわらず
インフルエンザやノロウイルスといったたちが悪い病気が流行しますので
お体には十分にお気を付けください。
今回ご紹介するのは『名探偵傑作短編集 火村英生編』です。
島田 荘司氏、有栖川有栖氏、法月倫太郎氏のそれぞれの代表作の名探偵の傑作選を
作者が選んだ短編集(といっても結構ボリュームはあります)です。

「赤い稲妻」「ブラジル蝶の謎」など火村英生シリーズの中でも有名な短編集を
6編、収録してあり、これから火村英生シリーズを読もう、という方にお勧めです。
すでに何編か読んでいるよ、という方は解説の方も読んでみてください。
作品の新たな一面が分かることでしょう。ここはさすがにネタバレにしてしまっては
全てが台無しになるので伏せておきましょう。
傑作選、というだけあって火村英生シリーズの魅力が詰まっていますので
ぜひとも読んでみてください。そしてほかの本も読んでみてください。
惜しむらくはもうちょっと・・あと半年くらい早く発売できたら
ちょうどドラマが放映されていたのでもうちょっと話題にできたなあと思ってしまいます。

今年もあとわずかになりました。
今年は読書の時間があまりとれず、本も読めませんでしたが
好きなときにアップしていこうと思いますので
気長にお付き合いいただければと思います。

本の紹介:スイス時計の謎

暑い日が続きますが皆さまお元気でしょうか?
こちらは久しぶりに雨が降ったお天気ですが雨が降ったからと言って
涼しくなるとはいえない今日この頃です。
こういう時こそ熱中症に気を付けて水分と塩分補給をしっかりしましょう。

さて、本日ご紹介したい本は有栖川有栖氏の「スイス時計の謎」です。
国旗シリーズも結構感想を書いてきたので時間があったら
各記事へのリンクを作ってみたほうが良いのかしら。

さて、今回の「スイス時計の謎」は
二年に一回開かれる同窓会でメンバーの一人が殺害され
なぜか腕時計が盗まれていたというお話です。
いつもの通り我らが有栖川先生と
火村さんがまた警察に呼ばれて、というお話です。
しかし基本、部外者は入れたくない傾向がある警察に
「参考に現場見に来てみたらどうですか?」と言われる大学助教授・・・。

この腕時計ですが、スイス製の高級腕時計で、特注品でもあり、
日本ではあまり流通がないこと、そしてこの同窓会のメンバーで
お揃いで買ったということから
犯人はその同窓会のメンバーである、ということで、捜査が進んでいきます。

詳細は省きますが、犯人が分かった時点で、
実は、この時点で(物的な)証拠がなかったので
(実際証拠はこれから探します、とか言っちゃうし)
逃れようと思えばいくらでも逃れられるんです。
実際に最初の読後はともかく、あとで読み返すと
火村先生の推理にちょっと「ん?」と思うところも出てくるのです。

今回の容疑者、そして犯人もものすごく頭がよくて
「火村先生の論理に異論がない」ということを全員が(犯人ですら)
納得してしまっている事と、彼らがいずれもいわゆる「勝ち組」で
「成功している」という自負もあり、そちら方向に逃げられなかったのです
(現にその手で逃げようとしてメンバーの一人に「抵抗するなら理論的に抵抗しろ」と
逃げ道をふさがれています。)
火村先生のシリーズはまず、火村先生が犯人を推理で叩きのめしたり、
時にはカマをかけてボロを出させたりして、とにかく「犯人を負けさせる」というところがキモです。
(割とここで違うやつが来たらどうするんだ的なケースは結構ある)
できれば犯人にもうちょっと頑張ってほしかったところですが、
前述のとおり、犯人が「納得」してしまっているのが大きかったと思います。
ですが、犯人のその後の口ぶりとか様子からすると、
やはりどこかで暴いてほしかったんだろうな、という感じはします。

ほかに「あるYの悲劇」「女彫刻家の首」の二編、どちらも読み応えがある短編ですので
是非とも読んでみてください。

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本の紹介:黄昏の囁き

みなさまこんにちは。今週で一年の半分終わると驚愕した自分です。
さて本日の紹介は綾辻行人氏の「黄昏の囁き」を。

兄の急死で故郷に帰ってきた医大生翔二が
兄が死んだのは事故ではなく、殺された線が濃厚であること、
兄が生前に誰かから嫌がらせを受けていたことが分かります。
そしてそれを機に兄の友人たちが殺されていきます。

兄の事件を追っているうちに、兄達が子供の頃に
「のりちゃん」という男の子をいじめていたこと、
その「のりちゃん」はほかの子供と違っていたことや
15年前にトラックに轢かれて死んでしまった事をしります。
そして翔二は予備校の講師であった占部の協力の元
事件を追っていくのです。

といった感じです。
ここから先はネタバレになるのですが
じつはその「のりちゃん」は子供ではなく、老人でした。
翔二の周りに老人がいなかったのと翔二自身がまだ小さかったこともあって
彼を「どこか変わった子供」としか認識していなかったのです。
そんなことあるかと思いましたが、本当に見たことないと
そんな感じなのかもしれないと思ってみたり。
そして犯人はのりちゃんの娘であり占部さんのお母さんでした。

彼女は当時いろいろなものに疲れ果て、
事故に見せかけてお父さんを殺害しました。
当時は事故になってしまい、彼女は罪に問われませんでしたが
彼女の中で罪悪感が膨らみ、やがて彼女の中で
「父をころしたのは一緒に遊んでいた子供」となってしまい
その復讐のために動いたのでした。
そして、自分の犯行を見ていたと思っていた翔二を
口封じのために殺そうとしますが失敗し、重傷を負った彼女は
自ら命を絶ってしまいます。

そして、なぜかラストはさわやかでした。
・・・いいの?(困惑)

なんというか、こう、囁きシリーズは推理物というよりは
ミステリー小説というかホラー小説の感じが強い気がしますね。
ううん、個人的には緋色囁き同様あまりしっくりこないかんじがします。

それでは今日もこの辺で。
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